【雑談】【勉強法】地理ができない人へ

あまり勉強の話はしたくなかったが、今日も誰かの為になるかもしれない知識を書いていく。

 

正直に言うとネタがなかった。その日の充実感とブログのネタが思いつくまでの時間は反比例するのではないかと思う。

 

私はすることがないとふらふらする、行く当てもなく歩いたり走ったりする。行動範囲は狭いが身近な日常にも発見を見出して生きてゆく人間だ。

 

この記事を読んで、受験生にもそうでない人にも、地理的考察の面白さを知っていただきたい。

1,地理が不得意な人の傾向

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「別に日常的に地図を読む理由はない、地図なしではわからない目的地やそこまでの道順を知りたいときにしか使わない。旅行なんて、行きたい地域を決めて後は観光雑誌を見たりすればいいし、車を使うときはカーナビがあるじゃないか。」

 

こうやって合理的な手段を選ぶ傾向がある人には残念ながら読んでもらえない地図。検索すれば場所と現在地からの最短経路がヒットするGoogle Mapの方が、確かに手間を省ける。カーナビに「100m先左折です」と言ってもらって言いなりになった方が、手余計なことを考えずに済む。

 

では、地理を学ぶときこういう人はどうやって知識を吸収するのか。

「フィリピンのルソン島にはコルディリエーラを代表する棚田がある」

これを頑張って暗記しようとする。

 

でも、そんなに頑張らないでいいぞ?

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いやー何度見ても美しい。。。

 

そして、地図帳をボロボロにする私のような人間がこう質問する。

1,「なぜフィリピンで水稲?」

2,「なぜルソン島?(そもそもルソン島とはフィリピンのどの島か)」

3,「なぜ棚田?」

 

知識を覚える前に、人は誰でも好奇心を抱いて「なぜ?」と考えるが、これらの質問は単にそういった好奇心に限らない。

 

 

地理を楽しむコツは知識の体系化を理解することだ。

 

先ほどの3つの質問について、答えと解説は以下のようになる。

テストで出るかもよ!

1,フィリピンは東南アジアの島国で日本と同じようなモンスーン気候で夏に降水量が多区、温暖(年間降水量1000mm以上が米を栽培する目安)のため

 

2,ルソン島はマニラを含むフィリピン北部の島、熱帯性が他の島に比べてやや弱い(南部のミンダナオ島などはより低緯度で熱帯雨林気候のためバナナなどの熱帯作物を栽培している。)

 

3,フィリピンは日本と同じ環太平洋造山帯に位置し急峻な地形が多く平野部が少ないため。

 

こうやって、気候や作物の特性、地形など、様々な地球上のシステムの上に、あの棚田の美しい景観が広がっている。

 

もっと言えば、

モンスーンだって中学の理科で習った気団や海上と陸上の空気の温まりやすさ/にくさ、(冷めやすさ/にくさ)の違いで説明できるし

気候区分も大気の循環や高圧帯、低圧帯位置と移動で説明できるし、

造山帯だってプレートの場所、進む向きと境界面の性質で説明できる。

 

こうやって、細かな知識を体系化しないと解くことができないのが、センター地理Bだ。

 

だから、地理ができる人は決まってたくさん地図を見ている。

別にコルディリエーラに行きたいわけではない、地図の上に現れる傾向を分析しているのだ。

 

大学生になった私も、わけもなくGoogle Map を眺めていることがある。

行きたい場所があるわけでもないが、

「この町は田舎の割に工場が多くて畑が少ないな」とか、

「この市はずいぶん中心から離れたところまで住宅地が広がっているな」とか、

 

・・・

 

結論がなくなってしまったが、何が言いたいかというと、

「地図を眺めるのは楽しいよ!」てことです。

以上。